ぽつぽつ音楽野帳

小物楽器を野外で鳴らして、街角のピアノを弾いて、聞こえてくる音を聴いて。

音楽は「そこにいる人」が奏でるものだった…

 

公園で小さなこどもさんを目の前にして演奏すると、こどもさんは最初たいてい「どうしたらいいかわからない」感じのとてもとまどった反応をなさる。たぶん、なにが起きているのかわからないのではと思う。

 

ひょっとしたらだが、今のこどもさんには、音楽はテレビとか何かの機械から聞こえてくるものであって、人が奏でるものだと思ったことがない、ということがあるのかもしれない。そういうことがあるとしたら、それはこどもさんに限った話ではもはやないのかもしれない。

 

ただ、少なくとも私よりもう少し上の世代の方々にとっては、音楽はもう少し属人的というか、それを発する誰かと密に結びついていたのではと思う。そしてさらに上の世代の方々にとっては、音楽は「そこにいる人」と密に結びついていたはず。

 

(世代というかなんというか)

 

(「そこにいる人」に関心を向けるか、また「音楽」に関心を向けるか、という点は措いておいて)